鹿児島もシンシンと雪が降る夜です。
さて、先週1週間だけ東京に帰ったわけですが、
その一番の目的が、恩師、本杉省三先生の退職、出版を記念した会に
出席するためでした。
大学〜大学院〜助手と言う長きにわたり、落ちこぼれだったわたしを
だいぶ成長させてくれた本杉先生。
落とされかけた研究室の面接もなんとか先輩が引き抜いてくれて
入れたくらいの出来の悪さでした。
人生を変えてくれた恩師の記念すべき日に出席しないわけには行きません!
ってなわけで、カズさん置いて親子3人、しばし鹿児島を留守して
旅してきました。
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1月16日
本杉先生にお世話になったOB・OGで埋め尽くされた、
1号館CSTホールにて最終講義。
日本の『祭り』という行事が、
どのように歌舞伎小屋という空間へと進化していったかを、
写真や絵巻を使って詳しくレクチャーされました。
先生がこの度出版された
「劇場空間の源流」の中のごくごく一部分を抜粋した話だったのだけれど、
先生にとってはこの話をすることが、劇場空間の原点であり、先生にとっても
原点なのかなぁと、感じたのでした。
ちなみに私の修士設計は
「浅草隅田川河畔における芝居空間の提案〜平成歌舞伎小屋設計を通じて」
こんなテーマだったので、当時、このレクチャーのようなことを熱心に勉強した頃を
思い出し、復習しているような気分にもなりました。
検索したら未だにJIAのページに作品が残されていたからリンク貼ってみた!⬆️
破天荒な案をよく最後まで受け止めてくれたなと思う作品です。
当時の私の集大成だったのだけど、今となっては原点です。
さて、大きな拍手で最終講義は終わりました。
とはいえ、この4月からも確か「特任教授」、だったかな?
なんらかの形で大学には残り、講義も持つようなので、
大げさに「最終」なんて言わないでほしいと先生本人はおっしゃってました。
まぁでも、こんなきっかけがないと先生にもOB・OGの皆さんにも会う機会って
ないから、今回ははるばる参加できてよかった!
「この日のために来ちゃいましたー!」とちょっと胸を張って他の先生に言ったら、
「ロンドンから来たOGもいるから」とあっさり返され(笑)、
同期の男の子も仙台からしれっと来てました。
なんだ、本杉ファンは私だけじゃないのね。
先生が出版した本がこちら。
劇場空間の源流
アマゾンでも発見!わかりやすく面白い、おすすめ図書です。
って、私もまだ読み始めですが(笑)
サインいただいちゃいました。
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というわけで、
ここ数年の日常は主に子育て一筋な私にとっては、
いろんな意味で刺激的で充実した時間だったのでした。
何より、この日1日、息子たちを面倒見てくれた母や姉たちに
感謝しきれぬ感謝。